ATFとは
オートマチックトランスミッションフルード(Automatic Transmission Fluid)はATの動力伝達・潤滑・シフトや変速制御の作動油・冷却・洗浄など多岐にわたる役割を担っています。
近年はメーカーが無交換指定にすることが多くなっていますが、ATFは必ず劣化しますし、AT内に発生するスラッジ(汚れ)を清浄する必要があるため、定期的な交換が必要です。
ATF交換の方法
ATFはオイルパンから全量抜き取る事ができないため、ATFチェンジャーは新旧フルードの混ざり合いを最小限にし、高い交換率が求められます。
津軽オートサービスでは、「トルコン太郎」というATFチェンジャーによる「圧送式交換」を採用しております。
オイルラインに接続するので、交換率が高く、理想的な交換が可能です。
※オイルクーラーラインが外部に出ていない車両ではレベルゲージからの交換(循環式)になる場合があります。
ATF交換をすると、新油の洗浄効果で洗い流されたスラッジが油路に詰まり、油圧が低下する不具合が発生する可能性があると言われています。
トルコン太郎(ATFチェンジャー)には金属メッシュフィルターが装着されており、ATF交換後の新油の洗浄効果で流れてくるスラッジを除去し、目詰まりによる不具合の可能性を低くすることが可能です。
クーラーラインに接続したトルコン太郎(ATFチェンジャー)の真ん中のクリーナーモニターでは、「循環している現在のATF」が見えます。
交換前のATFの状態と交換後のATFの状態を比較し、新油への交換率をしっかり判断できます。
汚れがひどく、あまり綺麗にならない場合にもう一度交換することも可能です。
高品質なATF交換
ATF交換には細心の注意としっかりとした知識、技術が必要となり、高性能のATFチェンジャーがあれば良いというわけではありません。
津軽オートサービスでは、ATF交換前に専用点検器具を使用した「コンタミチェック」によるAT内異常摩耗・損傷点検を実施しています。
走行距離やATFの汚れだけでなく、コンタミチェックの結果により、交換の可否を判断します。
異常摩耗状態のATは磨耗粉を取り込んだATFにより摩擦力を保ち、クラッチが滑る状態でも機能しているため、ATFを交換すると滑りが表に出てきてしまう為、コンタミチェックで異常摩耗状態と判断した車両はATF交換を実施しません。
コンタミチェックでは、現状では滑り(アクセルを踏んでもエンジンの回転数だけ上がって加速しない状態)の症状が出ていなくても、内部では異常が起きている可能性が高いことを判断できるので、今後のお車の修理や代替検討のアドバイスが可能です。
ATF交換には細心の注意としっかりとした知識、技術が必要となり、高性能のATFチェンジャーがあれば良いというわけではありません。
作業中の異物混入を防ぐために、使用する道具類を選定し、各工具・機器の洗浄するなどの管理をしています。
さらに、メーカー・車種・グレードなど多様化・複雑化する交換方法・油種・油量調整を整備書・スキャンツールを用いて確実に把握・実施しております。