ハイエース 発電不良 オルタネーター交換

トヨタ ハイエース KDH201
H24 220,000㎞

バッテリー警告灯が点灯し、エンジンからキュルキュル音がするということでご入庫いただきました。

走行は危険と判断し、自動車保険のロードサービスを使用して車両を搬送しました。

点検すると、ベルト鳴きがしており、発生源はオルタネーターという発電機からでした。
オルタネーターはエンジンの動力をベルトを介して利用して発電を行う重要な装置なんですが、このハイエースはプーリーに「ワンウェイクラッチ」というものが付いていて、その部分がダメになっていました。

今回はオルタネーターをリビルト品に交換します。

まずはバッテリーの端子を外すのですが、最初の難関が発生。

ナビがストラーダです。
これを聞いて「なんで?」となるかと思いますが、少し古いストラーダのナビはバッテリー端子の脱着で故障する可能性があるんです。
バッテリー端子外すだけで壊れるなんてあり得ない…というのが一般的な思考ですが、これがあるんです。
パナソニック側では一部ハードディスクタイプでICチップ破損の場合は無償修理をしてますが、このナビはメモリータイプなので、無償修理対象外です。そのような故障はない…はずなんですが、インターネット上ではバッテリー交換で壊れたという情報が結構あります。

オルタネーター交換時は基本的にバッテリー端子を外すので、お客さまに上記内容を説明して故障リスクの免責を確認してから作業開始です。
(今回は問題なくナビが動いてくれたので良かったです)

ハイエースは前席の下にエンジンがあり、オルタネーターを交換するためには運転席シートを外して吸気系のダクトを外します。結構工数の多い作業です。

エアコンのコンプレッサーもホースを接続したまま取り外してスペースを確保します。

オルタネーター取り外し完了です。

通常なら新しいオルタネーターを取付するところですが、今回はオイル漏れの修理も実施します。
前回オイル交換時に「オイルプレッシャースイッチングバルブ」からオイル滲みがあり、経過をみながら次回オイル交換や車検の時に交換しようかと思っていましたが、オルタネーターを外したことで簡単に交換できそうだったので、今回交換となりました。

あとは復元していって、エンジンを始動して発電することを確認。
バッテリー警告灯も消灯し、異音も解消され、作業完了となります。

ご入庫ありがとうございました!