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レクサス LS460 USF40
H19 100,000km
古河市からATF交換、デフオイル交換などでご入庫いただきました。
ご来店いただいて整備内容をご相談しているうちに法定点検から色々と盛りだくさんな整備内容になりました。
では点検からご紹介します。

カバーを外しているとエアダクトのカバーが割れていました。
接着剤的な修理跡があったので、おそらく整備中に割れてしまったのでしょう。
熱による劣化とピンにはめ込む箇所が固くなるので、そこが支点となって割れたと思われます。

バッテリー点検。
アーガスバッテリーアナライザーで「充電状態・劣化テスト・始動能力テスト・充電能力テスト」の4項目を診断します。

結果は良好です。

アクセルに連動して開閉するスロットルバルブ。
手前側は綺麗ですが、バルブを境に奥側は真っ黒です。
あまり吸気系の洗浄などはやっていないようですね。

補機ベルトも異常はありません。
オイル漏れや水漏れなどもなく、良い状態ですね。
走行距離が10万キロということで、スパークプラグも交換時期になっています。

フロントブレーキはパッドの残量も十分あり、ディスクローターもそれほど摩耗していません。
お客さまにはディスクローターの摩耗がほとんどなかったので、摩耗しにくいローターなのかもとお話しましたが、このお車の後に別のお客さまのLSで結構摩耗していたので、以前交換していたのかもしれません。(後日アップ予定です)

ロアアームのブッシュにひび割れがやや見られます。
LSは結構足回りへの負担が大きいらしく、アームブッシュがねじ切れたり、ショックアブソーバーのオイル漏れ・抜けなどの事例が結構あるようです。

リヤ足回りはブレーキパッドの摩耗が進んでおり、交換時期です。
パッドインジケータセンサーは再使用出来そうですね。
右側のショックアブソーバーもオイル滲みがみられます。

下回りはエキゾーストパイプなど何箇所か擦って損傷していました。

ATオイルパン部にオイル滲みがありました。
オイルパンのガスケットも怪しいですが、その上のAT内部へ行くハーネスのブラケット部分からの可能性があります。
今回は洗浄させていただき経過観察となります。

エアコンフィルターも定期交換されていますが、大きな枯葉や目に見えない粒子(花粉やPM2.5など)も集塵するので1年ごとの交換推奨です。
点検が完了したら、元々ご依頼いただいている整備内容に点検で追加になった整備を加えて見積もりを作成して、お客さまと整備内容を決定していきます。
追加部分をご検討いただいている間にご依頼いただいていた部分を進めていきましょう!
まずはオイル類の交換から。

エンジンオイルとオイルエレメントの交換。
使用オイルは「ワコーズ プロステージS 0W-30」
お客さま持込の添加剤と一緒に注入しました。
次はATF交換です。

まずは、コンタミチェックでAT内の損傷(クラッチの異常磨耗)を点検。
今回は、オイルパンを脱着・洗浄、オイルストレーナーの交換も行います。

オイルパンを取り外しました。
ATFを補充したら、交換作業へ。


オイルクーラーラインに接続して圧送式交換を開始します。
今回は2セット交換です。

1回目終了後、30分クリーニングモード(アイドリングでATFを循環)
この時点で結構綺麗にはなってきてますね。

2回目は「ワコーズ プレミアムスペック(ATF)」で10リットル交換です。

ほぼ新油に近い状態まで交換できました。
プレミアムスペックは着色がされていないのですが、元々の赤色の影響で完全には同じ色にはなりません。
2回目のクリーニングモードを実施して、エンジンオイル同様に添加剤を注入します。
レベル調整は翌日に実施です。
つづく・・・




























