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トヨタ カローラフィールダー NZE141
H23 70,000km
【点検】
当社のような民間車検場(指定工場)は車検のときに、【点検】【整備】【検査】を実施することになっています。
車検とは本来、【検査】だけ行うので、水戸や土浦にある運輸支局では点検・整備は行いません。
ユーザー車検(使用者が自分で車検をうけに行く)や車検代行業者様との料金の差は、【点検】【整備】の有り無しの差ということですね!
エンジンは1NZ-FEで、2000年頃から10年以上搭載されていた主力エンジンですね。
エアクリーナエレメントの点検。
エンジンに取り込む空気を綺麗にするフィルターです。
ここに異物が溜まっていくので、4~5万キロごとに定期交換となっています。
汚れ具合は中程度なので、次回車検ごろに交換時期になりそうです。
スパークプラグの点検。
エンジンの燃焼室で火花を飛ばして、点火する役割があります。
写真の上部の針になっている部分で火花が飛ぶのですが、このタイプは上が白金、下がイリジウムで、10万キロという長寿命となっております。
冷却水量は80%ほどで良好です。
ブレーキフルードはちょっと量が減っています。
ブレーキフルード量はブレーキパッドやライニングが摩耗するとその分タンク内の量は減少しますが、前回の車検からの走行距離や交換暦から考えると減りすぎかなと推測できます。
各ブレーキ装置に液漏れがないか、重点的に点検する必要があります。(今回は漏れはありませんでした)
補機ベルトの点検。
ベルトを介してエンジンの動力(回転する力)を、発電機(オルタネーター)やエアコンのコンプレッサー、ウォーターポンプなどに伝えています。
ひび割れなどは今のところないのですが、現在のベルトはひび割れしにくい材質なので摩耗具合や距離・年数で判断して交換した方が良いです。
次回車検時に再点検して、交換をおすすめさせていただきます。
バッテリーの点検結果は良好。(写真撮り忘れました)
タイヤの残溝量は4.5mm~5.2mmですが、ひび割れが目立ってきています。
2013年製なので、初回車検時に交換後5年経っているようです。
空気圧も規定値よりも少なくなっていました。定期的な調整をおすすめします!
フロントブレーキなどの点検。
ブレーキパッドの残量は5.8mm。
1輪にブレーキパッドは内外2枚ありますが、減り方が異なります。
また、1枚のパッドでも均一ではなく減りが大きいところがあったりするので、当社ではパッドは取り外して最小箇所を測定するようにしています。
上の画像でも外側(写真の左側)のパッドの方が減りが早いのがわかると思います。
リヤブレーキなどの点検。
ブレーキライニングの残量は3.8mmと問題なしです。
足回りも各部点検。
ブーツやブッシュ類は経年劣化する箇所なので要チェックです。
点検の結果とお客さまのご用命やご要望から整備内容を考えてお見積りを作成します。
お客さまとご相談の上、整備内容を決めさせていただきました。
【整備】
車検時推奨基本整備のブレーキ装置の洗浄・調整・グリスアップを実施して
次にCVTフルードの交換。
最初にコンタミチェックをして、交換の可否を判断します。
アタッチメントを取り付けて、回収量分の新油を補充します。
その後、エンジンを始動して新旧オイルを混ぜ合わせ、規定量(今回は8リットル)になるまで繰り返します。
交換後の油量調整。
ドレン部には、このようなオーバーフローチューブなるものが付いており、規定油温時に多い分はこのチューブを通って排出する構造となっています。
この油量調整は、診断機などを使って適切に調整しています!
エンジンリフレッシュも施工しました。
吸気系・燃焼室のカーボン等は、定期交換部品(エンジンオイルなど)を適切に交換していても発生して、堆積していきます。
このメンテナンスはエンジンオイル交換などと同様に定期的に実施する整備と考えたほうが良いと思います!
エアコンフィルターも交換。
車のエアコンは空気清浄機の役割もあり、これからの花粉の時期にも活躍します!
あとはリヤワイパーゴムの交換などを実施して整備は完了となります。
検査やコンピュータ診断を行い、車検完了です!
ご入庫ありがとうございました!