ホンダ フィット GP1
H25 90,000㎞
古河市より車検整備でご入庫いただきました。
当社で新車販売させていただき、10年を越えました。
最初はどんどん走行距離が増えていましたが、近年は年間走行距離は4,000㎞程度となっています。
【点検】
IMAのハイブリッド車です。
最近のホンダはシリーズ式+高速走行時エンジン直結が多くなっておりますが、これはパラレル式(エンジン主動力+モーターアシスト)となります。
バッテリーの点検。
結果は寿命テストが0%とかなりの劣化具合となっておりました。
今回の車検で交換おすすめとなります。
エアクリーナエレメントはまだ綺麗で使用可能です。
今回、10万㎞近くになっているので、ラジエータキャップの予防交換をおすすめします。
冷却水量の点検。
タンクが見えにくい・撮影しにくい位置にあるのでわかりにくいですが、MAXしっかり入っていました。
ヘッドライトは前回車検でヘッドライトリフレッシュ施工しましたが、コーティングが劣化してくすんできていました。
コーティングは長くて2年耐久で、紫外線などにさらされれば、劣化するのは必然ですので、当社では「車検ごとにコーティングして、なるべくヘッドライト本体が劣化しないように維持する」ことをおすすめしています。
ただ、ヘッドライト面が荒れていると、コーティングを施工しても落ちやすい傾向にあるので、ヘッドライトの状態によって磨きを追加で行う事もあります。
その他の部分も大きな異常はなく、CVTフルードが交換時期となっているくらいでした。
次にリフトアップして足回り・下回りを点検していきます。
フロント足回りの点検。
ブレーキパッドの残量は5.8mm。
半分近くまで摩耗が進んできている状態ではありますが、年間走行距離も少なく、今までの整備履歴から交換の必要性は低いと判断しました。
ロアアーブブーツはひび割れが大きくなってきています。
こちらは次回車検では交換が必要になってくるかな?といった状態です。
リヤ足回りの点検。
リヤブレーキライニングの残量は3.6mmと十分な残量です。
液漏れ・固着などもなく、良好な状態です。
タイヤは残溝5.2~5.8mmと十分残量があり、良好です。
各ブーツやブッシュ類は経年劣化していくので、徐々に乗り心地が悪くなってきます。
車検の合否に関わるような異常ではありませんが、注視する必要があります。
その他各部点検を実施したら、整備プランを考え、見積書を作成します。
ある程度お任せいただいているお車なので、点検後の部品の手配や、整備の取り掛かりをスムーズに進めることが出来ます。
(基本的には見積書の内容をご確認・ご承認いただいてから部品の手配や整備に取り掛かります。その場合、リフトアップ・分解状態でご回答を待つことになるので、完成もズレ込むことがございます)
【整備】
エンジン・ブレーキ関係の「安全確保のための基本整備」を実施して、ブレーキフルードを交換します。
加圧式ブレーキブリーダーを使用して、4輪からしっかりフルード交換を実施します。
次はCVTフルードの交換。
最初にコンタミチェックを実施して、内部の異常摩耗の有無を確認します。
結果は良好ですので、ATFチェンジャー(トルコン太郎)を接続して圧送式交換の準備をします。
交換前のCVTフルードの状態です。
4万㎞前に交換しているので、それほど真っ黒という感じではありません。
使用油種は「ホンダ純正HMMF」です。
5リットル圧送式交換を実施しました。
今回は10万㎞近いということで、CVTオイルフィルターも交換。
30分ほど簡易クリーニングを実施して、油量調整・リマインダリセットを行い、CVTフルード交換完了です。
ラジエータキャップ交換。
ヘッドライトはクリーニング剤だけでは取りきれなかったくすみをポリッシャーで磨いてからコーティングしました。
その他、バッテリー交換、ワイパーゴム交換、エコリフレッシュキット添加(燃料系・冷却系)など実施して整備完了です。
整備後に、完成検査や納車準備など実施して車検が完了となります!
ご入庫ありがとうございました!
【カテゴリー】ATF交換, エコリフレッシュキット, 車検・点検