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スズキ MRワゴン MF33S
H26 40,000km
車検整備でご入庫いただきました。
それでは点検からご紹介します。
エンジンはR06Aです。
アーガスバッテリーアナライザーでバッテリー診断。
診断結果は「良好」でした。
エアクリーナエレメントの点検。
汚れも目立っており、走行距離的にも交換時期になっています。
ブレーキフルードや冷却水の点検。
冷却水の量がやや少なくなっています。
その他、エンジンルーム各部を点検。
大きな異常などは無さそうですが、ベルト鳴きがある為調整が必要そうです。
(ひび割れ等なく、リコール対象で実施済みでしたので、その時の調整精度の問題のようです)
リフトアップして足回り・下回りを点検します。
前側足回りの点検。
ブレーキパッドの残量は5.7mm。
半分程度摩耗していますが、現時点で要交換状態ではありません。
後側足回りの点検。
ブレーキライニングの残量は3.0mm。
液漏れなどもありませんが、ブレーキダストがドラム内に溜まっています。
ドラムも線傷が入り始めていました。
リヤタイヤは残量3.6mmほど残っていますが、ひび割れがあります。
フロントタイヤは1度交換しているようですので、ほぼローテーションをしていないと思われます。
多くのクルマはフロントタイヤの方が摩耗が早く、前後で減る場所が異なります。
ローテーションをしないで乗り続けると前側は先に溝がなくなり交換となり、後側は溝は残っているけどひび割れで交換が必要になります。
ローテーションを定期的に実施することで、4本のタイヤが均等に摩耗するので、結果的に長く使うことが出来ます。
下回りの点検。
大きな異常などはありませんでしたが、ロアアームが少しひび割れしていますね。
エアコンフィルターは汚れがかなり溜まっています。
発炎筒は有効期限切れですので、交換となります。
(法令上、発炎筒は備え付けされていれば車検合格となりますが、弊社では『使う事が出来ない可能性がある』発炎筒を備え付けても意味がないと考えているため、『社内規定』により交換をお願いしています。)
ワイパーゴムは前側は「はけ不良」、後側は切れています。
点検結果とお客様のご用命・ご意向から整備プランを考え、見積もりを作成します。
お客さまと整備内容をご相談させていただき、整備内容確定後に整備にとりかかります。
まずは、車検時推奨基本整備から。
ブレーキ装置の洗浄やグリスアップを実施しました。
リヤブレーキライニングを軽くやすり掛けすると、スジが入ります。
内部に溜まるダストによりギザギザに摩耗しているのがわかります。
ダストがたまるのは構造上避けることが出来ないので、定期的に点検・清掃をすることでよい状態を保つことが出来ます。
ブレーキフルードの交換。
ブレーキフルードは車検ごとの交換をおすすめします。
補機ベルトは「テンションマスター」を使用して規定値に調整しました。
エアクリーナエレメントも交換しました。
冷却水性能復活剤(クーラントブースター)と燃料系洗浄剤(フューエルワン)も添加しました。
あとはエアコンフィルターの交換やリモコンキー電池の交換などを実施して整備完了です!
完成検査やコンピュータ診断を実施して車検完了となります。
ご入庫ありがとうございました。
【カテゴリー】エコリフレッシュキット, 車検・点検