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日産 ノート E11
H21 110,000km
古河市より車検整備でご入庫いただきました。
撮影枚数が少なかったので、点検・整備を合わせてご紹介します。
エンジン関係では、スパークプラグ・補機ベルト交換を実施しました。
スパークプラグは10万km定期交換部品となっており、インテークマニホールドを脱着します。
取り外すとこのような感じにイグニッションコイル、その下にあるスパークプラグにアクセスできます。
空気の通り道ですが、内部はこんなに真っ黒。
オイルミストを含んだブローバイガスやEGRからくる排気ガスによる影響です。
ワコーズのスロットルバルブクリーナーでスロットルバルブを綺麗にしました。
このHR15エンジンはEGRの導入位置がスロットルバルブに近く、高温の排気ガスによるデポジットの硬化がみられ、落とすのも一苦労です。(最近は充填効率の問題からクールドEGRなんてのが増えてます。デポジットの硬化も少なくなればよいのですが)
先ほど外したインテークマニホールドなどの吸気系とその先の燃焼室を洗浄する「エンジンリフレッシュ」も施工。
10万キロ走行して堆積したデポジットを除去するのはなかなか困難なのが実情です。定期的にデポジットを洗浄することで堆積を防ぐことが大切になります。
お掃除と同じで「こまめに」ってことですね!
スロットルバルブが綺麗になると空気量が増加するためアイドリングの回転数が1500回転くらいになります。
エンジンリフレッシュ後は日産車は吸入空気量学習でスロットル位置を学習します。
バンドーのテンションマスターをセットして張力を調整していきます。
あとは燃料系洗浄剤(フューエルワン)と冷却水性能復活剤(クーラントブースター)も添加させていただきました。
車検ごとのプチリフレッシュですが、10年続ければエンジンコンディションに大きな差がでてきます。
10年後にその差を一気に取り戻すことは出来ないので、当社では長く乗りたいお客さまには定期的にご提案しております。(逆を言えば5年ごとに新車に乗り換えるお客さまには必要性の低いので、提案しないかもしれません)
次は足回り!
フロントブレーキパッドは残量が3.3mmと少なくなっていたので、交換となりました。
ブレーキ装置は洗浄を行い、パッドシム・ガイド部・スライドピンにそれぞれ違うグリスを塗布して組みつけています。
リヤブレーキはライニング残量が1.9mmと半分ほど磨耗しています。
こちらは次回車検あたりに交換となりそうです。
2枚目の画像にドラムという部品に磨耗粉が溜まっているのですが、これが摩擦面に入り込むとライニングとドラムが波状に磨耗していきます。
そういった異常磨耗を防ぐためにも定期的に点検を実施して清掃することが大切です!
足回りはオイル・グリス漏れはないですが、10万キロ乗った分のヘタリ・機能低下はあります。
お客さまも乗り心地に違和感を感じているようですが、今回は交換など整備は見送りとなりました。
このほかにワイパーゴム交換やナンバー灯バルブ交換など実施させていただきました。
整備後に完成検査、コンピュータ診断などを実施して車検整備完了となります。
ご入庫ありがとうございました。
【カテゴリー】エンジンリフレッシュ・RECS, 車検・点検