メンテナンス・整備ダイジェスト

いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は色々なメンテナンス・整備のダイジェストです!


ホンダ N-BOX JF1
H25 40,000km

エアコン作動時の異音などでご入庫いただきました。
症状としてはエアコンが作動するとブロアモーターからブオーと大きな音が出ています。

早速、グローブボックスを外して点検。

エアコンフィルターの取り出し口のカバーを外してみると

フィルターはかなりの汚れ具合です。
これは交換したほうがよさそうです。


問題の異音の原因はフィルターを外すと見えてきました。


犯人はティッシュ。
ティッシュがブロアモーターに入り込み、ブォーとすごい音が発生していました。

しかし、ブロアモーターの前にはフィルターがあり、大抵は入り込まないようになっています。(乗用車でもフィルターが付いていない車両は結構あります。特にダイハツ)
おかしいなと点検していると・・・

エアコンフィルターのカバーに穴が開いてます。

ここにティッシュを近づけると勢い良く吸い込まれていきます。

 


エアコンOFF時には閉じているのですが、エアコンを作動させるとブロアファンが回り、パカッと開くようになっていますね。
おそらく、フィルターが目詰まりした時の風量低下を防止する目的で付けたと推測していますが、フィルターを通さないので異物は入り込みやすいと思われます。
グローブボックスに物を入れて、何かの拍子にボックス裏に落ちてしまう。というケースは結構あるとおもうので、N-BOXにお乗りの方は気をつけたほうがいいですね。

ティッシュを取れば、いつも通りの音に戻りました。
エアコンフィルターも交換して異音修理は終了。

次に異音と一緒にご用命いただいたエアコンの冷え点検。
ちょっとエアコンの冷えが悪いような気がするとのことですが、ご夫婦で旦那さんは冷えが悪いような気がする、奥さんはそんな感じはしないとのことでしたので、体感温度の誤差で故障しているという感じではないようです。




いつもの点検条件にセットして点検します。


吸込口24.8℃ 吹出口9.1℃
ちょっと外気温が低かったのですが、冷たい!って感じではないですね。
異常ではないですが、ハイト系軽自動車は室内も広いですし、なかなか温度が下がらないこともしばしばですので・・・


ワコーズの「パワーエアコンプラス」を添加。

エアコンシステム(冷媒ガスが回っている部分)のコンプレッサーがガスを圧縮しているのですが、エンジン同様オイルが潤滑・密封などの役割を果たしています。
しかし、コンプレッサーオイルは交換しない事が前提としてあるので、長期安定性を確保するためにベースオイルの割合が多く、潤滑性能が低くなっています。
また、反応型の潤滑向上添加剤は、役割を果たした後にスラッジとなります。(エアコンシステム内は一般的に汚れないと言われていますが、小型化したフィルターに汚れが詰まって異常が発生する事例もあります)

パワーエアコンプラスの潤滑向上添加剤は「非反応型」のため、消耗せず長い間高い潤滑性能を維持できます。
+洗浄分散作用があるため、スラッジを抱え込んで細かく分散して目詰まりを予防します。

「冷えを良くする」「燃費を良くする」効果も、もちろんありますが、「潤滑性能を上げてコンプレッサーの負担を減らす」「汚れによる不具合の予防」のために入れることを推奨しております!


添加後は吸込口「28.2℃」吹出口「11.8℃」となりました。
吸込口温度が高くなったので、添加による効果は判別できないですね。

 


こちらは車検時に出来なかった整備でご入庫いただいたハイゼット。


エアクリーナエレメントの交換。



吸気系・燃焼室洗浄システム「エンジンリフレッシュ」の施工。
吸気系・燃焼室のカーボン・スラッジを洗浄してエンジンコンディションを維持します。

近年のエンジンに多いオイル消費。
「経年・走行距離・メンテナンスに応じてエンジンが機能低下・摩耗→オイル消費」ではなく、「エンジンに異常はないがオイル消費が発生→燃焼室のカーボン・デポジットが堆積→エンジンの機能低下・摩耗→さらにオイル消費量が増える」という悪循環がどのクルマにも起こり得ると感じています。
近年のエンジンでは、カーボン・デポジットの発生の抑制と洗浄は、エンジンオイル交換などと同様に日々のメンテナンスのひとつと言っても過言ではないと思います。

 


スパークプラグの交換。



新車装着はノーマルプラグですが、当社ではKFエンジン(ダイハツの軽自動車に搭載されてます)は長寿命なスパークプラグとの交換をおすすめしています。(プラグ摩耗による影響が大きいため)
今回はNGKの「イリジウムMAX」に交換しました。



あとはエコリフレッシュキットとパワーエアコンプラスの添加で整備完了です。

 


最後はエアコンリフレッシュをご用命いただいたレガシィです。



エアコンサービス器機「PS134」を接続して、施工前性能テストを実施します。



性能テストは一定の条件で実施します。(外気温・吸込口温度・湿度は変化してしまいますが)


高圧「1.50MPa」 低圧「0.23MPa」


吸込口温度「31.3℃」 吹出口温度「15.0℃」

異常ではないですが、もうちょっと冷えてほしい感じですね。

 


充填量は400gに設定して、エアコンリフレッシュ開始です。

エアコンシステム内のエアコンガスを回収して、30分真空引きをします。
真空引きをすると内部の水分が蒸発して排出されます。

同時にPS134内のフィルターで回収したガスを純度の高いガスに再生していきます。

真空引き後、1分間のリークチェックを実施してオイル補充工程へ。

コンプレッサオイルは約10mL回収しました。


コンプレッサオイルは純正指定の「ND-OIL8」を10mL補充して、最後のガス充填工程へ。

高純度に再生されたガスを400g正確に充填してエアコンリフレッシュ完了。


エアコンリフレッシュ後に「ワコーズ パワーエアコンプラス」も添加。(画像は使いまわしです)

最後に性能テストを実施します。


高圧「1.51MPa」 低圧「0.22MPa」
圧力は施工前と同じくらいです。


吸込口温度「32.6℃」 吹出口温度「13.4℃」
冷えは少し良くなったようですね。

今回は以上となります。
ご入庫ありがとうございました!

   【カテゴリー】エアコンリフレッシュ, エンジンリフレッシュ・RECS
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