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マツダ タイタン
バッテリーが上がってしまったということでご入庫いただきました。
車検時にバッテリーがやや弱っており、発電量や暗電流を測定していたのですが、問題なしでした。
オルタネーター(発電機)には異常がないのに、バッテリーが上がってしまったということになります。
最初にバッテリーを点検すると、バッテリーとバッテリーをつなぐ中間ケーブル(24V車はバッテリーを2個直列につなぎます)の端子部分が固定できなくなっていたので、念のため交換。
エンジンを始動すると、カタカタカタ・カチカチカチと結構大きな音が出ています。
1つはマフラーの振動で音が出ていたのですが、もう1つはバッテリーの近くから音が・・・
ここにリレーが2つあるのですが、こればカチカチカチと鳴っていました。
これは、予熱装置のリレーなのですが、このリレーが冷機時にカチカチカチと作動し、暖機してくると徐々に作動しなくなるという状況でした。
○部分にエアヒーターがあり、矢印の配線から電気が流れます。
通常、キーONとエンジンスタート後水温が一定以下という条件で作動するのですが、この車両はリレーがON・OFFを繰り返してしまっています。
さらに、カチカチ鳴っている時の電流値は70~80Aなので、かなり電力を消費しています。
発電量よりも多いため、バッテリーからの持ち出しがかなりあります。
整備書を見ながら各部を点検します。
エアヒーター自体には異常はなし。
原因は「水温センサー」
冷却水温を検出して、予熱装置を作動させるか、どの程度作動させるかを決めているのですが、このセンサーの電圧値を測っていると、時々12Vになる(この場合センサーが断線している)ときがあります。
コネクターを揺すると顕著になり、それに合わせてリレーがカチカチ鳴るのが確認できました。
今回の故障の原因は、水温センサー内部が断線しかかっており、エンジンの振動が大きい冷機時に水温センサーが断線し、ユニット側が水温が低いと認識してしまい予熱装置を作動させる、というのを何度も繰り返していたということになります。
水温センサーを交換して、コネクタを揺すったりして症状が出ないか確認して、作業完了です。
コチラは定番故障の空燃比センサー(O2センサー)の交換
このセンサーは必ず劣化するので、消耗品と考えたほうがよいです。
交換後はスキャンツールで故障コードを消去して作業完了です。
津軽オートサービスHP→http://tsugaru-auto.co.jp/
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【カテゴリー】一般修理