いつもご覧いただきありがとうございます。
ホンダ N-BOX JF1
H24 160,000km
筑西市から車検整備でご入庫いただきました。
【点検】
バッテリーの点検結果は性能低下。
アイドリングストップ車用のバッテリーM-42Rが装着されているので、CCA値も高くなっています。
5年15万キロ頑張ったバッテリーは劣化しています。
エアクリーナエレメントは結構な汚れ具合です。
走行距離的に車検ごとの交換となりますね。
こちらはエアコンのフィルター。
かなり汚れているので、交換推奨です。
フロントブレーキパッドの残量は4mm弱。
走行距離から考えると心もとない残量です。
左フロントドライブシャフトのアウターブーツがパックリ切れています。
これは整備が必要となります。
リヤブレーキライニングの残量はまだありますが、走行距離的にホイールシリンダーのオーバーホール推奨といったところです。
リヤショックアブソーバーの左側がオイル漏れしています。
こちらは整備が必要となります。
下回りも点検して、整備が必要な箇所、整備をおすすめする箇所、リフレッシュ整備の必要性などを洗い出します。
点検が終わったら、お見積りを作成して整備内容をお客さまと相談しながら決めていきます。
確定した整備を進めていきましょう。
エンジンオイルの交換+エコリフレッシュキット。
廃油量は約2.5ℓとオイル消費はほとんどありません。
使用オイルは日産SNスペシャルの5W-30です。(ホンダ推奨は0W-16)
お客さまの考えにもよりますが、当社ではエンジン保護の観点から5万キロを境にこの粘度付近(プロステージSなら0W-30)をおすすめしています。
粘度が高くなるのでエンジンオイルによる燃費の悪化はありえますが、実際それがどのくらいなのかを把握して判断するのが良いと思います。
ATFも交換します。
まずはコンタミチェック(AT内部損傷点検)。
結果は良好。15万キロ以上走行していますが、交換可能です。
オイルクーラーラインにトルコン太郎を接続して、交換準備。
使用油種は「ホンダ純正のHMMF(ホンダマルチマチックフルード)」
ホンダのCVTは「マルチマチック」という通称があり、トルクコンバータを使わず、発進クラッチが特長です。
しかし、発進時のジャダーの問題があり、HMMFという対策オイルを出しました。(最初の指定オイルはAT用と同じものです)
なので、発進クラッチ式にお乗りの方はこちらのオイルへの切り替えをおすすめします。他のオイルは基本的に適合外だと思います。
N-BOXはトルクコンバータなので、HMMF以外でも適合するのですが、念のため純正HMMFで交換します。
(トルクコンバーターを使用していてもマルチマチックと呼んでいるので、ホンダのCVT車にお乗りの方はどっちなのか確認してください)
6リットル交換しました。
肉眼だと違いがわかりますが、カメラだと色的には同じように見えます…
明るさを調整して撮ると違いがわかります。
補機ベルトの交換。
張力はテンションマスターで調整しています。
バッテリーの交換。
アイドリングストップ車用のバッテリーとなっています。
エンジンリフレッシュの施工。
吸気系・燃焼室のカーボン・デポジットを洗浄して、通常の燃焼状態に戻してくれます。
あとはエンジン関係ではエアクリーナエレメントを交換しました。(写真がなかったです・・・)
次に足回りの整備を紹介します。
フロントブレーキパッドの交換。
各部、洗浄・グリスアップをして組み付けます。
リヤブレーキはホイールシリンダーをオーバーホールしてカップ類の交換。
ブレーキ関係の整備が終わったら、ブレーキフルードの交換・エア抜きをします。
足回りを分解してドライブシャフトのアウタージョイントを外して
新しいブーツに交換して組みつけていきます。
最近のブーツはひび割れなどがほとんど無く、耐久性が向上していますが、前兆がなく切れてしまうので定期的なチェックが必要ですね。
左リヤショックアブソーバーの交換。
上側のナットはラゲッジスペースからアクセスします。
あとはエアコンフィルターの交換やワイパーゴム、発炎筒などを交換して整備完了です。
完成検査やコンピュータ診断を実施して車検完了となります。
ご入庫ありがとうございました!
【カテゴリー】ATF交換, エコリフレッシュキット, エンジンリフレッシュ・RECS, 車検・点検