いつもご覧いただきありがとうございます。
車検整備でご入庫いただきました。
走行距離10万キロと区切りの車検です。
バッテリーはアーガス バッテリーアナライザーで点検します。
充電状態・劣化テスト・始動性能テスト・発電性能テストの4項目が点検可能です。
点検結果は良好でした。
エアクリーナエレメントはまだ使用可能な状態です。
スパークプラグは10万キロなので交換時期となります。
マークX(GRX120/4GRエンジン)のスパークプラグの上部は吸気系統のエアダクトやインテークサージタンクが覆いかぶさっているので、それらを外さないとアクセスできないため、少し面倒です。
お次は左バンク。
インテークサージタンクを外すと、イグニッションコイル(高電圧を発生させる部品)が見えます。この奥にスパークプラグがあります。
スパークプラグ交換は問題なく終了・・・ですが、折角なので気になるところも点検。
インテークサージタンクから燃焼室へと続く空気の通路(インテークマニホールド)。
エンジンオイルが内部にあるのと、黒っぽい汚れがあります。
さらに、この奥のインテークバルブ(燃焼室に空気を取り込む最後の扉)を見てみると・・・
バルブにカーボンが付着しています。
ガソリンの燃焼やブローバイガスと一緒に回ってくるエンジンオイルなどで、吸気系統・燃焼室にはカーボンが発生するのは必然です。
さらに、低燃費・環境性能を重視すると、カーボンなどによる影響は大きくなり、本来の性能を発揮できなくなります。(影響が大きくなっても、コンピュータが制御して通常通りにしようとするので、運転者は気づきにくいです。)
対策のひとつとして「エンジンリフレッシュ」などの吸気系・燃焼室洗浄が効果的です。
今回もエンジンリフレッシュを施工させて頂きました。
ただインテークバルブなどに固着しているカーボンは熱で硬化しているため、かなり手ごわく完全に綺麗には出来ません。
直噴エンジンということも考慮すると2万㌔ごとの施工をおすすめします。
エンジンオイル・オイルエレメントの交換。
オイル量が低下しており、エンジン内部のコンディションが心配な為、「ワコーズ プロステージS 0W-30」を入れさせて頂きました。
合わせてエコリフレッシュキットも添加して、エンジンをプチリフレッシュしました。
お次はATF交換。
この車は密閉式オイルクーラーが装着さ
れています。
交換率の高い圧送式交換が出来ない構造となっております。
ですが、マークXは当社でアタッチメントを自作して圧送式交換を可能としております。
コンタミチェック中。
ドレンプラグからATFを抜き取り、フィルターを通過させます。
フィルターに残るコンタミ(磨耗粉などの異物)を点検し、異常磨耗が発生していないか判断します。
新品に近い状態なら交換、フィルターが変色している場合は交換不可となります。
トルコン太郎(ATFチェンジャー)を接続。
交換前のATFの状態はこんな感じです。
交換後、30分間クリーニングモードを実施してから量の調整です。
が、油温を一旦下げないといけない為、一晩置かないといけません。
翌日、油温検出モードにして油温をスキャンツールでチェックしながら、きっちり油量調整。
エアコンフィルターもほこり・ゴミがぎっちりでしたので、交換。
以上で整備完了です。
整備後、完成検査を実施し、完成となります。
ご入庫ありがとうございました。
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