本日は、昨日お預かりしたボンゴとハイゼットの車検の受入点検から
こちらのボンゴは年間3,000kmと走行距離は少なめですが
ヘッドカバー付近からのオイル滲みが・・・
当社では、滲み・漏れ判断は一度清掃して、漏れるかどうかで判断します。
あとは、オイルに汚れが付着し固まっている、明らかに新しいオイルが付着しているなどを見て判断します。
現状が同じでも、2年前から徐々に進行した状態と1ヶ月で進行した状態では、緊急性は異なります。
漏れと判断した場合は、漏れの原因となっている箇所の修理。
滲みの場合は、漏れ時と同じ修理をしたり、漏れ防止剤などを添加して予防したり、そのまま様子を見たり・・・お客さまと相談し、整備方法を決定します。
そのまま様子を見る場合でも、当社ではその車両の注意事項として記録しているので、次に入庫したときなど、継続的に経過を観察しています。
車検に通らない箇所は整備しなければなりませんが、そのほかの部分は、お客さまとお車の状態などにより整備しないこともありますし、整備方法も様々です。
エンジンからの動力をタイヤに伝える「ドライブシャフト」のブーツにもひび割れが見られます。
ひび割れの進行具合は要点検です。
もう一台のハイゼットも受入点検します。
フロントタイヤが外減りして溝がありません。
こちらは車検合格のために、交換が必要となります。
フロントのブレーキパッドも残量が3mm以下となっています。
こちらも車検合格のために、交換が必要・・・!?というわけではないんです。
限度値近くまで磨耗していますが、車検(検査)では制動力(ブレーキ力)が基準以上なら合格してしまいます。
ですが、このままではブレーキパッドが無くなり、異音が発生したり、ブレーキが効かなくなる恐れもあります。
修理もブレーキパッドの交換だけでは済まなくなり、修理代も余計にかかってしまいます。
そうならないように点検・整備が必要になってきます。
陸運事務所で実施されているのは、検査だけなので、車検=どこも異常なく良好ではなく、最低限の基準に合格なんですよね。
サスペンション装置のロアアームブーツもひび割れが大きくなっています。
次の車検(2年後)まではもちそうにないので、交換をおすすめします。
ブーツが切れて内部のボールジョイントに影響が出るとさらに費用がかかるので、こういった予防整備はとても大切です。
車検では、まず法律で定められた項目の点検(法定点検)と車検に通らない部分がないかの確認をします。
その結果から、お見積りを作成し、お客さまと相談の上、整備内容を確定します。
当社のような整備工場の「車検」は、「点検」→「整備」→「検査」と3つのことをやっています。
「お車の状態を把握する」→「お車の状態を回復する、維持する」→「お車の状態が基準をクリアするか確認する」と置き換えるとイメージしやすく、「点検」「整備」の重要性がわかるのかなと思います。
ボンゴは本日中に整備が完了したので、検査を実施(自社車検場にて)し、納車させていただきました。
こちらは冷却水が漏れてしまったと連絡のあったエルフ
当社で自動車保険にご加入いただいているのでロードサービスにて出動。
自走不能なので、当社で搬送し、そのまま点検となりました。
自動車保険で搬送された場合、レンタカー費用が出る特約に入っているので、同じダンプのレンタカーを手配。
故障でも、車の搬送やレンタカー特約など、自動車保険が使えるので、お客さまにとっても仕事に支障が出にくくとてもいいですよ。
お車の状態を点検すると、ラジエータファンの羽根が破損していました。
その破片がラジエータに当たり、水漏れを起こしていたようです。
劣化で破損したのか、異物が入り込んだのか特定は出来ませんが、ラジエーターとファンは交換が必要です。
部品は明日入る予定なので、早めに納車できそうです。
その他には
ショックアブソーバーからオイル漏れなハイゼット
こちらはメーカー保証期間のため、無償修理しました。
ストップランプ不灯なストリーム。
ながーいテールレンズは脱着に気を使います。
内張りを外し、ハンドルを取ります。
外した状態で、傷を磨き
新しいハンドルを装着。
納車時に上部の凹みの修理方法を提案させていただき、作業完了です。