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日産 フェアレディZ HZ34
H21 105,000km
古河市より車検整備でご入庫いただきました。
↑前回の車検はこちらをご覧ください。
年間走行距離は約1万km。
半年に1回、オイル交換。車検や点検時がオイル交換時期になるのでメンテナンス管理しやすい走行距離です!
では、点検していきましょう。
エンジンはVQ37。
吸入空気量を調整するスロットルボディが2個付いているのが特徴です。(毎回言っている気がします)
バッテリー点検。
アーガス バッテリーアナライザーで「充電状態・寿命テスト・始動能力テスト・充電システムテスト」の4項目を診断します。
結果は「良好」ですが、寿命テストの結果が55%と半分程度は劣化が進んでいるようです。
次の車検では交換推奨レベルまで行っているかもしれませんね。
エアクリーナレメントの点検。
前回の車検時に交換したので、まだまだ大丈夫です。
ブレーキフルードや冷却水などの油脂類はMAXまで入ってます。
エンジンオイルは交換して3,000km位なので、今回は交換しません。
リフトアップして足回り・下回りを点検していきます。
フロント足回りの点検。
ブレーキパッドの残量は5.2mmと半分程度摩耗してきています。
前回の車検では6mm程度でしたので、次の車検で交換時期になりそうです。
リヤ足回りの点検。
ブレーキパッド残量は5.9mm。
車検ごとに約1mm減っている感じでしょうか。
足回りは走行距離なりのヘタリなどはありますが、ブーツの切れやオイル漏れなどはありませんでした。
ステアリング装置のタイロッドエンドブーツにひび割れが中程度見受けられますが、下回りも特に大きな異常はありませんでした。
点検結果とお客さまのご用命などから整備内容を考え、見積書を作成します。
お客さまに確認後、整備作業を実施していきます。
まずは、車検時推奨基本整備のブレーキ装置の洗浄やグリスアップ、ブレーキフルード交換を実施。(写真忘れ)
次にATF交換を実施します。
まずコンタミチェックを実施します。
点検の結果は良好でしたので、交換作業に移ります。
ラジエータにあるオイルクーラーホースを外し、ATFチェンジャー(トルコン太郎)を接続します。
使用油種は「ワコーズ プレミアムスペック」です。
交換前のATFの状態はこんな感じです。
ここから9.5リットル圧送式交換していきます。
綺麗になりました!
ここから30分程度アイドリングで簡易クリーニングを実施します。
そのあと、油量調整のために一度油温を下げます。
診断機でATF温度をモニタリングしながら、エンジンを始動して35~45℃の範囲内でオーバーフローによる油量調整を実施しました。
その他、エアコンフィルターやワイパーゴムの交換、クーラントブースター・フューエルワンの添加などを実施して整備完了。
そのあと、完成検査やコンピュータ診断などを実施して車検完了となります!
1回のオイル交換も車検も「実施したら終わり」ではなく、見続けることでお車のコンディションを維持するヒントが見えてきます。
車もかかりつけ医の存在が必要だと思います!
【カテゴリー】ATF交換, 車検・点検