いつもご覧いただきありがとうございます。
ホンダ HR-V GH3
H12 290,000km
八千代町より車検整備でご入庫いただきました。
それでは点検からご紹介します。
【エンジンルーム点検】
D16Aというエンジンでホンダ特有の左側エンジンとなっています。
現在は他のメーカーと同じく右側エンジンです。
アーガス バッテリーアナライザーでバッテリー診断。
充電状態・寿命テスト・始動能力テスト・充電システムテストの4項目を診断します。
結果はご覧の通り。
完全にバッテリーは寿命ですね。
エアクリーナレメントはまだ使用可能です。
スパークプラグもまだ使用可能の範囲内ですね。
エンジンオイルは1万キロ以上無交換だったようで、量もレベルゲージにかろうじて付くくらい減っていました。
外部への漏れはそれほど多くないため、内部燃焼がややあるようです。
冷却水量は半分ほど。
2年前の車検時に量が低下していましたが、2年での減少量はそれほど多くないようです。
ですが、ラジエータアッパーホースから水滲み跡が少し見られるので定期的に点検は必要です。
パワステフルードがLOWレベルなので補充が必要です。
ヘッドカバー付近に少しオイル滲みのようなものが見られます。
ほこりなどが付着して乾いた感じなので、清掃して様子見でよさそうです。
【足回り・下回りの点検】
タイヤは残溝はありますが、ひび割れが大きくなっています。
フロントブレーキ装置の点検。
ブレーキパッドの残量は5mmほどと半分摩耗していますが、前回の車検の車検から14,000kmで0.5mmも摩耗していません。
というのもこのお車はマニュアルトランスミッションなので、お客さまの乗り方的にブレーキを酷使せず、摩耗していないようです。
リヤブレーキ装置も異常はなし。
スタビライザーリンクブーツにひび割れが見られます。
要注意となります。
クラッチレリーズシリンダーは液漏れがありました。
ペダルを踏んだときの力をマスターシリンダーが油圧に変換して、その油圧を受けてレリーズシリンダーがクラッチを動かします。
下回りは特に異常は見られませんでした。
【その他の点検】
ワイパーはフロントがはけ不良、リヤは切れていました。
発炎筒が有効期限切れなので、当社では交換となります。
あとはシフトパターン表示がないため、改善が必要です。
点検終了後、受付時のご用命確認内容と点検結果から見積りを作成。
お客さまに電話で、金額や点検結果・整備内容を連絡して、相談しながら整備内容を決めていきます。
内容が確定したら整備を実施していきます。
整備に時間が掛かる場合や部品の入荷に時間が掛かる場合は、見積り連絡時にご相談しています。
【整備】
エンジンオイルとオイルエレメントの交換。
エコリフレッシュキットの潤滑系調整剤もあわせて添加しました。
冷却系性能復活剤で冷却水を補充。
劣化の早い防錆・防食・消泡性能を回復。「2年間交換不要」を謳うワコーズの自信作?です!
燃料系洗浄剤は給油前にお客さまに添加していただきます。
エンジンリフレッシュの施工。
吸気系・燃焼室をミスト状の洗浄剤で綺麗にします。
ストッロルボディ付近のビフォー・アフター。
ISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)の開度や空燃費補正値などのデータからも内部が洗浄されているのがわかります。
「体感で変わる」からではなく「エンジンを良好な状態に保つ」ために定期的な実施が必要です。
コンピュータ制御されたエンジンで「体感」できるのは、それほど施工前が危ない状態だったということです。
そんな状態だと、エンジンが摩耗していたり、異常が発生している可能性があり、さらに洗浄してもスラッジが強固に堆積している箇所には効果が出にくい(手遅れになってしまう)ことがあります。
ブレーキ装置の洗浄、グリスアップ、調整を実施して
ブレーキフルードの交換。
パワステフルードの補充。
レリーズシリンダーを取り外して
ピストンキットを交換。
シリンダー内はブラシで綺麗にして洗浄します。
組み付け後、クラッチフルードをエア抜き&交換。
バッテリーの交換。
端子が奥まで挿入されずに締め付けられている車両が散見されます。
テーパー状になっているため、手前は細く、より締め付けが必要になるので、端子がダメになりやすいように感じます。
ワイパーはフロントをブレード交換、リヤをゴム交換しました。
ブレードもがた付きが出てくると、ゴムが新品でも拭き取りが悪くなるので、定期交換が必要です。
あとは発炎筒の交換やシフトパターンシールの取付を実施して整備完了です。
整備完了後に完成検査を実施して車検完了となります。
ご入庫ありがとうございました。
【カテゴリー】エコリフレッシュキット, エンジンリフレッシュ・RECS, 車検・点検