ハスラー 車検

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

 

スズキ ハスラー MR41S
H28 45,000km

栃木県より車検整備でご入庫いただきました。

 

初回車検となっており、スズキの完成検査リコールの対象車です。
(車検時の完成検査を行うことでリコール作業完了となります)

車検や点検と一緒に行うことで、法定点検料や完成検査料が実質無料(スズキが負担)になるので、お客さまにとってはお得です。

リコールであってもなくても、点検内容や検査内容は変わりません。
(そもそも点検は実施者によって結果が変わる可能性があるものですが)

 

では、点検からご紹介します!

 

エンジンはR06A。
S-エネチャージ車なので、モーター『WA04A』も原動機として記載があります。
(モーターと言っても元々ある発電機に電気を流してモーターとしても併用している感じです。)

 

バッテリーの点検。

アーガスバッテリーアナライザーで4項目診断を実施します。

結果は良好。
アイドリングストップ車のため、高性能バッテリーが装着されています。

 

 

エアクリーナエレメントの点検。
走行距離に応じた汚れ具合って感じですね。

交換おすすめとなります。

 

スパークプラグの点検。
長寿命イリジウムプラグが装着されていますが、デポジットが少し目立ちます。

 

液もの関係の量は良好でした。

 

リフトアップして足回り・下回りの点検。

 

フロントブレーキパッドの残量は6.8mm。

特に異常もありませんでした。

 

リヤ足回りの点検。

ブレーキ関係の異常はありませんでしたが、ブレーキ内のダストがかなり溜まっていました。
(定期的な点検でブレーキダストを清掃することで、ブレーキライニングとドラムのノコギリ状磨耗は予防できます)

残量は3.4mmなので、まだまだ使用可能です。

 

 

タイヤの残量十分ありますが、ひび割れが出始めています。
今すぐ整備をしなくてはならない状態ではないですが、お乗りになっているお客さまが状態変化の経過を把握することが安全な運転につながりますので、当社では細かくお客さまにお伝えしています。

 

下回りの点検。

特に異常はありませんでしたが、補機ベルトは次回車検あたりで交換おすすめとなります。

S-エネチャージ車は発電機がモーターとしても作動しているため、ベルトへの負担が大きく感じます。
発電機自体も補機装置としては負荷の大きいものですので、ひび割れがなくても交換が必要になってきます。
(近年のベルトはひび割れしにくいので、磨耗度合いで判断となります)

 

エアコンフィルターの点検。
こちらも交換おすすめとなります。

 

 

点検が完了したら、整備内容をプランニングして見積書を作成します。

お客さまと整備内容をどうするか相談しながら決めていき、確定したら整備開始です!

 

まずは車検時推奨基本整備から。

ブレーキ関係の洗浄・調整・グリスアップなどを実施します。

スライドピンはブレーキ作動時に動く重要な箇所です。
ここは「ワコーズ スーパーシリコングリース」にてグリスアップします。
(他のグリースと併用しながら経過をみていましたが、今はこちらに落ち着きました)

 

ブレーキパッドとシムの間には「ワコーズ ブレーキプロテクター」

 

あとは・・・

ブレーキパッドを固定するガイド部分にもグリスアップします。

こちらには「日産 ディスクブレーキパッドガイドグリース」を使用しています。
このガイド部専用グリースって種類がなかなか無いんですよね。

ですが、この部分も長年そのままにしていると、固着してきて取り外しも手では出来ないこともあります。

 

で、今回は塗るときのコツをお伝えします。

↑これがブラケットに固定されている状態です。

左側の金属部分がスプリングの役割があり、右側方向に押さえつけています。(スズキ車の場合)

↑正面から見た状態

ブレーキを踏むと2枚のブレーキパッドがディスクローターを挟み込んでブレーキ力が発生します。
ブレーキパッドが横移動を繰り返しますが・・・年月が経つと先ほどのガイド部分が固着するため動きにくく、戻りにくい状態になってきます。

とはいえ、そう簡単にブレーキが効かなくなる所まで行きません。
ですが、その状態が長く続くとブレーキパッドが早期磨耗したり、ブレーキを踏んでいない状態でも軽くブレーキが効いている状態(引きずり)になるので、経済的な影響(余計な出費)が出てきます。

車検時に行う推奨基本整備はこういう所に効いてくる整備なんです!

 

で、実際のグリス塗布作業のコツですが

「必要な箇所に薄く」

です!

 

ブレーキは使うとダストが発生するので、グリスを塗りすぎるとダストが付着してしまいます。
したがって、「必要な箇所に薄く」をおすすめします。

 

↑のガイド部で強く接触している部分はこの2箇所です

 

ブレーキパッド見ると、接触している部分は塗装が剥げていたり、変色しているのでわかるかと思います。

 

その部分に薄くグリスを塗布すると、「必要な箇所」にグリスアップが可能となります。

当社では、こんな感じでブレーキ整備を行っています!

 

 

ブレーキ整備が終わったら、ブレーキフルードを交換します。

 

交換完了です!

 

 

エアクリーナエレメントの交換。

 

 

クーラントブースターとフューエルワンを投入!

当社で車検時におすすめしているエコリフレッシュキットの燃料系・冷却系はこの2つを入れています。
エンジンオイル交換の無いお客さまには、単品でのご提案となります。

 

エンジンリフレッシュの施工。
吸気系・燃焼室のカーボンやスラッジを洗浄して、元の状態に戻す整備です。

 

エアコンフィルターの交換。

フィルターは「花粉・におい・アレルゲン」対応タイプ。

お客さまがエアコン作動し始めの臭いが気になるということで、「わさびd’air」も取り付けいたしました。
取付時はわさびのツーンとしたにおいがしますが、使用中は気になりませんのでご安心下さい。

 

車内オゾン消臭・除菌も実施して、整備完了となります!

 

リコールとなっている完成検査も問題なく合格。

コンピュータ診断を行い、車検整備完了です!

 

ご入庫ありがとうございました!

   【カテゴリー】エコリフレッシュキット, エンジンリフレッシュ・RECS, 車検・点検
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