いつもご覧いただきありがとうございます。
三菱 ミニカ H42V
H13 66,000km
古河市内から車検整備でご入庫いただきました。
それでは点検からご紹介します。
【エンジンルーム点検】
エンジンは3G83。
アーガス バッテリーアナライザーでバッテリー診断。
充電状態・劣化テスト・始動能力テスト・充電能力テストを診断しているので、バッテリーがどの程度劣化しているのかが詳細にわかります。
結果は良好でした。
補機ベルトにひび割れが見られます。
このエンジンは1本で複数のプーリーを駆動しているのですが、4年ほどでかなりのひび割れがでてきます。
その他、エンジンオイル量がLOWレベル、冷却水量がやや低下、ATFも交換推奨時期となっています。
【足回り・下回りの点検】
まずはタイヤ。
フロントは溝もひびもアウトなレベル。
リヤもひび割れが大きくなっており、交換おすすめレベルです。
フロントブレーキ装置の点検。
ブレーキパッドの残量は最小が3.6mmとなっており、年間走行距離が少ないお車ですが、そろそろ交換推奨となります。
リヤブレーキの点検。
リヤはライニングの残量も問題なく、異常はみられません。
足回りではロアアームブーツにひび割れがあり、交換が必要な時期になっています。
ブールが切れて内部のボールジョイントが損傷すると、ロアアームごとの交換が必要になり、余計な出費になるのと、ジョインドが抜け落ちて走行不能になる可能性があります。
この箇所はメーカーでも注意喚起している車種が多く見られるので、早めの予防整備がおすすめです。
下回りは大きな異常は見られません。
その他、ホーンが鳴らなくなっていたので点検。
ホーンを押しているときに、電源OK・アースOKなので本体不良。
あとはバックランプがつかないので点検。バルブ切れのようです。
点検結果からお見積りを作成して、整備内容を決定していきます。
今回はお客さまのご要望もあり、整備は最小限に実施することになりました。
【整備】
エンジンオイル・オイルエレメントの交換。
このエンジンでは正常らしい(注意書きの記載あり)のですが、オイルフィラーキャップのクリーム。
本当に大丈夫なのでしょうか?と思うくらいの乳化具合ですよね。
補機ベルトの交換。
オートテンショナーを張りが緩む方向に動かし、固定すると、ベルトが緩んだ状態になるので取り外して交換。
オートテンショナーのエンジンはベルトの劣化がゆっくりなイメージですが、このエンジンはかなり早いです。
1本ものなので、切れた場合は発電せずバッテリーあがり、オーバーヒート、エアコン効かない、パワステ効かない、これが一気にくるので切れる前にしっかり交換しておきましょう。
ブレーキ装置の清掃・グリスアップ。
リヤハブナットは再使用不可なので交換して規定トルクで締め付け。
ブレーキフルードの交換。
2年ごとの交換推奨となります。
フロントタイヤ2本交換。
取り外し時のひび割れはすごいことになってました。
使用タイヤはファルケン(住友ゴム)のシンセラSN828。
バックランプバルブの交換。
あとはホーンの交換や冷却水性能復活剤(クーラントブースター)の補充で整備完了となります。
完成検査やコンピュータ診断を実施して車検完了となります。
ご入庫ありがとうございました。
【カテゴリー】車検・点検