DPR(排気ガス浄化装置)の警告灯が点滅したとのことでご入庫いただいたレジアスエース。
この黄色の警告灯が点滅しています。
これはディーゼル車で問題となったPM(石原都知事がフリフリしていたやつ)を集めているフィルターがいっぱいになってきたので、燃やしてください!ってお知らせしています。
ですが、この車には燃やすスイッチが付いていません。(ディーラーオプションで取付可)
そんなときは、診断機を使ってコンピュータにアクセスし、強制再生するのですが
診断機を接続して点検すると
故障コードが入力されていました。
「P2033排気温センサOUT断線(high)」
排気温センサーNo.2系統に断線があるときに入力されるコードとなります。
ですが、排気温センサーNo.2がダメになっているのが確定しているわけではないので、ここから原因を特定していきます。
まずはデータモニターを点検します。
気になる排気温センサーNo.2は
「0.0℃」になったりならなかったり激しく動いていました。
わかりやすくグラフ表示すると
上のグラフが0℃と60℃あたりを行ったりきたりおかしな挙動になってます。
センサー手前のコネクタでショートさせます。
この状態で先ほどのデータが1000℃となっていれば、配線やコンピュータは正常と判断でき、センサー不良が確定します。
1000℃となっているので、センサー本体不良が確定しました。
念のため、センサーの抵抗値を測定すると、断線していました。
前側についているもう1個の排気温センサは150kΩでした。
故障箇所が特定できたので、見積りを作成し、お客様へ連絡。
見積り了承いただいたので、部品を手配し、交換作業となります。
排気管関係はサビによる固着があるため、取り外しも大変ですが、交換完了!
交換後、故障コードを点検すると、「異常なし」
DPRの強制再生を実施し、完了となります。
ご入庫ありがとうございました。
【カテゴリー】一般修理