津軽オートサービスの「エアコンリフレッシュ」

いつもご覧いただきありがとうございます。

新サービス「エアコンリフレッシュ」の内容を前回紹介しましたが
今回はエアコンリフレッシュの当社独自のサービスやこだわりを紹介します!

①エアコンシステム点検 
エアコン性能の診断は吹出口の温度で行うのが一般的です。
当社以外でも同じエアコンリフレッシュサービスを行っているところは多くあり、吹出口の温度計測を行っていると思います。

ですが、吹出口の温度は吸込口の温度・湿度で変化します。
各メーカーそれぞれ測定方法などが少し違う部分はありますが、吸込口の温度・湿度との相関で正常な吹出口 の温度が設定されています。

当社では、吸込口の温度・湿度をグローブボックス付近で計測、吹出口 の温度を中央ベンチレーターで計測しています。

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吸込口温度が高ければ吹出口温度も高くなります。
ドアが開いていると・・・
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吸込口温度30.4℃湿度55% 吹出口温度14℃

ドアを閉めると・・・
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車内の温度・湿度は下がってくるので
吸込口温度28.4℃湿度35% 吹出口温度9.6℃

ドアの開閉だけの違いで、吹出口温度は変化します。

さらに
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風量を4→2に弱めると・・・

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 ここまで吹出口温度は下がってきます。

測定条件が違うと吹出口温度は大きく変化するため、同一条件で施工前・施工後の性能テストを行う必要があります。

津軽オートサービスでは、吹出口温度の性能テストを

  • 室内、日陰
  • ドア・ボンネット全開
  • エンジン回転数1500rpm
  • 内気循環
  • 吹出口 ベント(FACE)
  • フルコールド(エアコンON)
  • 風量MAX
  • 5分間エアコン作動後点検
  • 吸込口温度計・湿度計はグローブボックス付近に設置
  • 吹出口温度計は中央ベンチレーターに設置

上記の条件で実施します。
吹出口温度の良否判定は各メーカーの 正常範囲を参考・統合して判断しています。

同時に、圧力点検(高圧・低圧)も行っており、エアコン性能テスト・圧力点検は施工前・施工後の両方実施いたします!

※性能テストは吸込口の温度がある程度高くないと(20℃以上)正確な判別が出来ないため、冬場などは実施出来ない場合があります

②施工時間
エアコンガスの回収・再生・真空引き(配管内)・充填を行うエアコンリフレッシュは一般的に30~40分と設定している工場様が多いと思います。
津軽オートサービスでは、約1時間の施工時間を設定しています。

その理由は、①の点検にかかる時間のほかに、真空引きの時間を軽・コンパクト車は20分中・大型車は30分に設定しているからです。
真空引きはエアコン配管内の水分を除去するための大切な工程なので、多めの時間設定をしています。

他にも回収量を増やすための工夫や、コンプレッサーオイルの補充方法(後述します)で時間が少しかかってしまうのですが、ただ全自動でエアコンガスの回収・再生・充填を行うだけでは、エアコンシステムのメンテナンスは不十分だと考えているので、ご理解ください。

③回収量
エアコンリフレッシュではエアコンガスの回収量がわかります。
当社が導入しているエアコンリフレッシュ機器もその他のメーカーの機器も回収量・充填量・追加量などをプリントアウトできる機能を備えているものが多いです。

「回収量が200gで充填量が350gだから150g規定量よりも少なくなっていて、今回追加した」
なんてことがわかります。
もともと車両に入っていたエアコンガスの量が把握でき、規定量を正確に充填できるところに魅力を感じてこのエアコンリフレッシュ機器を購入をずっと検討していたのですが、その頃からある疑問がありました。

エアコンリフレッシュを施工して、すぐにもう一度施工したらどうなるのか?

エアコンリフレッシュ機器が納入されてから、代車で試験を繰り返したのですが、結果からいうと1回目に充填した量を2回目で全て回収することは出来ず、回収量≠もともとの充填量 回収量<もともとの充填量となります。

エアコンガスの回収率はおおよそ80~90%で、全量回収することはできず、気温の影響などで回収率も変化します。
したがって、もし回収率が80%と仮定した場合、回収量が200gのときのもともとの充填量は250gとなります。
回収率を正確に算出することは不可能なので、もともとの充填量が250gというのは推測になってしまいますが、全量回収したと仮定するよりも実際のもともとの充填量に近いと考えています。

長々と書いてしまいましたが、結局何を言いたいかというと
「エアコンガスの追加分の代金をいただく以上、充填量-回収量で計算する追加量ではなく、本当の追加量分で請求させていただきたい」
ということです。

先述したもともと車両に入っていたエアコンガスの本当の量(回収量ではなく)をしっかりお客さまにお伝えしたいということもあり、この回収量の部分をシビアに考え、試験を繰り返し、機器メーカーへも何度も問い合わせをしてこの結論を出しました。

現在、外気温30℃でどの程度の回収率になるか、安定した高い回収率にするにはどうすればよいかなどを検証して、本当の追加量分を算出できるようにしてありますが、気温が下がってきてから回収率が変化すると思うので、その都度しっかりと検証したいと思います。

④コンプレッサーオイルの補充方法
エアコンガスを回収すると、ガスに溶け込んだコンプレッサーオイルも一緒に回収されます。
エアコンリフレッシュ機器では、回収されたオイルの量を把握できるメリットがあります。(各メーカーの整備書ではガス回収時は10g補充とするところや記載がないメーカーもあります)
軽自動車などはコンプレッサーオイルはほとんど回収されないことが多いのですが、ツインクーラー(リヤクーラー)付きの大型車などは20~40ml回収されることもあります。

エアコンリフレッシュにおけるコンプレッサーオイルの補充方法は「オイル缶補充」「ボトル補充」の2種類あります。

「オイル缶補充」はコンプレッサーオイルが封入されたガス缶から補充する方法です。
全自動でエアコンリフレッシュを始めると最後までノンストップで施工が可能なので、簡単・便利です

「ボトル補充」は真空引き後に新しいコンプレッサーオイルが入っているボトルから任意の量を補充する方法です。
真空引き終了後に操作をするため、全自動とはいかず、やや手間がかかります。
ですが、任意の量を補充することが可能・補充するコンプレッサーオイルの種類を選定できるメリットがあります。

当社では、「ボトル補充」を実施しています。(ハイブリッド車などに使用される電動コンプレッサー用オイルは吸湿性の高さを考え、オイル缶補充を実施しています。今後、ボトル補充に切り替える可能性はあります)

その理由は
ⅰエアコンガスと一緒に回収されたコンプレッサーオイルの量と同じ分補充するため
オイル入りガス缶はコンプレッサーオイル量が10gなので、オイル缶補充ではそれ以上の量が回収された場合にオイル量が減少してしまいます。
当社では、ボトル補充をすることで、回収された量と同量のコンプレッサーオイルを補充するようにしています
ⅱコンプレッサーの構造にあったコンプレッサーオイルを選定するため
一般のコンプレッサーはPAGという種類のオイルを使用しています。
さらに、PAGオイルにも「スクロール・斜板・ピストンコンプレッサー用」と「ベーンロータリー用」があるのですが、オイル入りガス缶は1種類しかないため、オイルの選定ができません。
当社では、ボトル補充をすることで、コンプレッサーの構造にあったコンプレッサーオイルを補充するようにしています。

コンプレッサーオイルもエアコンガスと同様にエアコン配管内にどのくらいあるかわかりません。
オイル量を把握するにはオイルフラッシングで配管内のオイルを全て洗い流し、その後規定量を補充する必要があります。(当社ではオイルフラッシングも可能です)
そのため、回収した分と同量補充することは、コンプレッサー保護のために大切なのです。

ちなみにパワーエアコンプラス(エアコン用潤滑添加剤)はエアコンリフレッシュ施工後に添加しています。

以上、当社独自で実施している内容になります。
同じエアコンリフレッシュ機器を使用しても使い方・考え方で違うサービスになります。

ぜひ、津軽オートサービスの「エアコンリフレッシュ」をお試しください!

津軽オートサービスHP→http://tsugaru-auto.co.jp/ 

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