AZワゴン 車検

マツダ AZワゴン MJ23S
H22 100,000㎞

古河市より車検整備でご入庫いただきました。

13年経過して10万㎞以上走行しておりますが、最近は年間で数千㎞程度と使用頻度が少ないお車となります。

 

それでは点検していきましょう!

 


エンジンルームの点検。

このAZワゴンはスズキ ワゴンRのOEM車両となっており、エンジンはスズキ K6Aです。

 

バッテリーの点検。

アーガス バッテリーアナライザーにて4項目診断を実施します。

 

点検結果は寿命テストの結果が20%と劣化が進んでいる状態です。

高性能バッテリーなので、始動能力などの低下はないようですが、8年経過しているので年数的にもそろそろ交換時期といったところですね。

 

 

エンジンオイル量は60%ほどで、1年に1回交換をしており、今回も交換をご依頼いただいております。

 

冷却水、ブレーキフルード量は問題ありませんでした。

車検ごとの交換・メンテナンスをおすすめする箇所となります。

 

 

エアクリーナエレメントは汚れが溜まってきておりますが、年間走行距離を考えるともう少し使用可能です。

 

 

リフトアップして足回り・下回りを点検していきます。

 

フロント足回りの点検。

ブレーキパッドの残量が3.5mmと少なくなってきたので、今回交換おすすめとなります。

 

 

リヤ足回りの点検。

ブレーキライニングの残量は3.4mmで問題なしです。

 

 

下回りの点検。

スタビライザーリンクブーツにグリス滲みやブッシュ類の細かなひび割れなど経年劣化はありますが、大きな異常などはありませんでした。

 

 

点検が完了したら整備プランを考えて、見積書を作成します。

車検ご用命確認フォームを事前に送信してもらっているので、大きな変更点などはなく、スムーズに整備内容が確定しました。

お客さまにとっても、事前に「どういった整備にどのくらいかかる」のかわかりやすく検討できるので、ぜひ車検ご用命確認フォームの送信にご協力ください!

 

 

【整備】

残量が少なくなっていたフロントブレーキパッドを交換して、車検時推奨基本整備のブレーキメンテナンスを実施します。
(パッドのシムも交換しましたが、入荷の都合で交換前の画像となってます)

 

ブレーキフルードの交換。

圧送式のチェンジャーを使用して、しっかり入替します。

 

エンジンオイル・オイルエレメント交換。

使用オイルは「ワコーズ プロステージS 0W-30」
プロステージS0W-30を入れる際には、基本的にワコーズのオイル添加剤「S-FV・S」を2%添加してます。

 

今回はエコリフレッシュキットもご依頼いただいているので、S-FV・Sを半分量(135ml)を追加添加してます。

燃料系(フューエル1)と冷却系(クーラントブースター)も添加しました。

 

廃油量は2.3Lと大きな減りはありませんでした。

 

 

バッテリーの交換。

 

メモリーバックアップを接続して、交換しました。

当社で交換させていただいたバッテリーは長期預かり時などに無料充電サービスを付けています。

 

 

エアコンリフレッシュ施工。

この型式のAZワゴン(ワゴンR)はエバポレーターからのガス漏れが発生しやすく、スズキが保証期間延長措置をしていました。
https://www.suzuki.co.jp/about/recall/2015/1218b/index.html

3年6万㎞の新車保証を9年に延長しており、ほぼ全ての車両で不具合が発生してもおかしくないと言えるほど、頻発していました。(対象車は9年を経過しており、今後は保証修理ではなく有償修理となってしまいます)

このAZワゴンは冷え不良などの症状は出ていないとのことでしたので、おそらく修理をしてあると思われます。
ただ、実施したかどうかを正確に把握する術はないので、今回エアコンリフレッシュ施工を実施することになりました。

 

施工前のガス圧力と冷房能力を点検して

 

エアコンガス回収→エアコンシステム内真空引き・エアコンガス再生→コンプレッサオイル注入→エアコンガス充填を実施します。

施工前でエアコンガスが約250g入っていたと思われます。
規定量は320gなので、ガス漏れなどの問題が発生している可能性は低いですね。

 

エアコン用ガス漏れ防止・蛍光添加剤のドクターリークも今回添加しました。(画像は別車両のもの)

油溶性の漏れ止め剤が半永久的にガス漏れを防止してくれます。

 

施工後のガス圧力と冷房能力も点検して、エアコンリフレッシュ施工完了です。

ガスが少し少ない程度では施工前後であまり変化が出ませんし、気温による変化も大きいので、正確なエアコンガス量の点検・管理はエアコンリフレッシュ施工が一番良いです。
(むやみやたらにエアコンリフレッシュ施工するのもオススメできませんが)

 

その他、発炎筒の交換やボディコーティング(バリアスコート)施工などを実施し、整備完了です。

 

整備後は完成検査や納車準備、コンピュータ診断など実施して車検が完了となります!

ご入庫ありがとうございました!

   【カテゴリー】WAKO'S プロステージS, エアコンリフレッシュ, エコリフレッシュキット, 車検・点検
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