LS460 ATF交換などメンテナンス色々 その2

いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は前回の続きとなります。

翌日、ATFの油量調整からスタート。
LS460はエアサスペンションのため、エンジン始動中のリフトアップはDLC(運転席足元のコネクタ)の指定の場所を短絡させます。

同時に油温検出モードにします。

油温検出モードでは、メーターのレンジ表示が消灯(適正温度以下)→点灯(適正温度)→点滅(適正温度以上)となります。
適正温度になるとメーターのDレンジ表示灯が点灯するので、急いでリフトアップしてオーバーフローチューブからATFを排出して油量をあわせます。
これでATF交換が完了となります。

 

つぎはデフオイルを交換。


汚れはそれなりと言ったところですね。
純正オイルも合成油を使用しているので、劣化しにくいですが、劣化しないわけではないですからね。


使用オイルは「ワコーズ WR-G 75W-90」
こちらもお客さま持込の添加剤を注入しました。


きっちりかっちり規定トルクで締め付けします。

 


次はエアコンリフレッシュを施工します。


まずは施工前に性能テスト




テスト条件は一定条件にする必要があります。
吹出口の温度はやり様によって10℃低くする(見せる)こともできるのです。



高圧「1.53MPa」 低圧「0.23MPa」
吸込口温度「29.5℃」 吹出口温度「10.3℃」


エアコンリフレッシュを実施します。


エアコンガスを回収→再生(配管内の真空引き)30分→オイル注入→エアコンガス規定量充填
エアコンガスは新品よりも純度の高いガスに再生して、配管内は真空引きで-0.10MPaにすることで内部の水分は常温で蒸発して排出されます。



エアコンガスと一緒にコンプレッサーオイルも回収されますが、回収量はその時々で異なります。
今回は10mlほど回収しました。
通常は新油(デンソーND-OIL8)を入れるのですが、今回はお客さま持込の添加剤を30ml補充しました。

あとは再生したエアコンガスを規定量正確に充填して完了です。

施工後の性能テスト


高圧「1.40MPa」 低圧「0.21MPa」
吸込口温度「29.8℃」 吹出口温度「9.6℃」

エアコンリフレッシュ完了です。

ここまでが事前にご用命いただいていた整備です。

 

次は、追加の整備!

まずはスパークプラグの交換。


エアクリーナケースを外すと


左右4個ずつのイグニッションコイルが見えてきました。
右バンク(バンク2)はそのまま交換作業が可能ですが、左バンク(バンク1)はバッテリーの脱着が必要です。
バッテリーは外すとメモリーやら学習がリセットされるので、初期化が必要というのは結構知られてますが、LSはキーOFFか6分以上経過してからバッテリーを外さないといけないので、注意が必要です。(ナビのメモリー・設定の記録をしています)


バッテリーを外して、その下のトレーも外せば一番奥のスパークプラグが交換出来ます。




こちらは左バンクのイグニッションコイルとスパークプラグ。


NGK イリジウムMAXへ交換。




こちらは右バンクのイグニッションコイル。
3本目(#6シリンダー)のコイルにやや焼け跡が見られました。
全体的に右バンクの方がかじりがあり、プラグもスムーズに外れなかったので、右側の方が熱の影響が出やすい印象です。

スパークプラグ8本交換完了です!

お次はリヤディスクブレーキパッドの交換。



グリスを塗布して新しいブレーキパッドを装着します。


エンジンリフレッシュの施工+燃料系洗浄剤フューエルワンを添加。


カーボンなどで汚れやすいスロットルバルブ~燃焼室を霧化した洗浄剤で綺麗にします。

 


あとはエアコンフィルターの交換やワイパーゴムの交換、割れていたエアダクトカバーの交換で完了です。

追加整備の実施の確認や部品手配の関係もあり、4日間お預かりでの作業となりました。
ご入庫ありがとうございました!

 

 

   【カテゴリー】ATF交換, エアコンリフレッシュ, エンジンリフレッシュ・RECS
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