フィット 車検 CVTF交換 古河市

いつもご覧いただきありがとうございます。

ホンダ フィット GE6
H23 50,000km

古河市から車検整備でご入庫いただきました。

それでは点検からご紹介します。


エンジンはL13A。
最近多いオイル消費の保証延長の対象になっています。
エンジンオイルの低粘度化、ピストンリングの低張力化によってオイル上がり(オイルが負圧で燃焼室に吸い上げられる)が当たり前になっており、燃焼したオイルがデポジットとなり、ピストンリングが機能低下したり、オイルリングの戻り穴が詰まったりでさらにオイルが消費します。
エコカーなのにオイルを燃料のように使っているのはエコじゃない気がします。

そんなエンジンを長く良い状態に維持する為に必要なエンジンオイルが「プロステージS」です。
エンジンを守る為のベースオイルと添加剤の配合、燃焼室内でエンジンオイルが燃焼することで発生するデポジットの抑制(0W-30)が特徴で、当社では生活の中で使用するお車のスタンダードオイルという位置付けでプロステージSの使用を提案しております!

 


バッテリーの点検。
アーガス バッテリーアナライザーで4項目診断を実施します。


結果は良好でした。


エアクリーナエレメントは少し汚れがつき始めていますが、まだ交換しなくても大丈夫そうですね。

他の部分も特に問題なく、良い状態です。

 


リフトアップして足回り・下回りを点検します。


フロント足回り・ブレーキの点検。
ブレーキパッドは5.5mm。5万キロ以上走行していますが、まだ十分残量があります。


ステアリング装置のタイロッドエンドブーツにひび割れが少しみられます。
2年後の車検で交換かどうか、といったところです。

 


リヤブレーキライニングは4.1mm。こちらも十分残量があります。


左後タイヤにビスが刺さってパンクしていました。
こちらは修理で対応します。

 


続いて下回りの点検。


補機ベルトにひび割れが少しみられます。
次回車検時には交換をおすすめします。


リヤ下回りも特に異常はありませんでした。

 

点検が完了したら、整備内容をリストアップして見積書を作成します。
お客さまに内容を説明して、整備内容を確定させたら、整備開始です。

 

まずは、推奨基本整備の実施。
ブレーキ装置を洗浄・グリスアップ・調整をして、ブレーキフルードの交換。


4輪のブレーキ装置についているブリーダプラグから古いブレーキフルードを抜き取って新油に交換します。


ホンダ車はブレーキフルードの変色が激しいですね。

 


エンジンオイルとオイルエレメントの交換。


抜取量は約3.0L。
交換前のオイル量は100%(F付近)。

使用するオイルはワコーズ「プロステージS 0W-30」。
エコリフレッシュキットの潤滑系添加剤も入れます。

注入量は3.2Lで油量は90%(レベルゲージの下限を0%、上限を100%としています)

オイル交換ごとにしっかり計測することで、オイル消費の兆候を把握できます。
また、オイル消費してしまっているエンジンでは、消費量を把握することで、エンジンオイル量が少なくなる前に補充・交換などエンジンに大きな損傷を与えないようにもできます。

エンジンが摩耗してしまったら、どんなに良いオイル・添加剤を入れても元には戻りません。
「エンジンの調子が悪くなってきた・距離が増えてきた」からではなく「新品の状態を維持する・摩耗から守るため」に、プロステージSを入れ続けることをおすすめします。

冷却系性能復活剤と燃料系洗浄剤も、もちろん添加。
エンジンコンディションを維持するためには継続が大切です!

 

次にCVTフルードを交換。


まずはコンタミチェック。
CVT内の摩耗・損傷度合いをチェックして、CVTフルードが交換可能か判断します。

フルードは透明度もあり、かなり綺麗なようです。
負圧でフルードを吸い上げて20ml採取します。


結果はすこし異物がありましたが、問題なし。
交換作業へと移ります。


左側にあるのが、フルードウォーマー(オイルクーラー)
CVTフルードがここに流れて、ミッションに戻っていくので、ホースを外してトルコン太郎(ATFチェンジャー)を接続します。
俗に言う密閉式はCVTに直接フルードウォーマーが取り付けられているので、トルコン太郎を簡単に接続できないんですね。


交換前のCVTフルードの状態。
交換した後のような透明感ですが、お客さまは交換暦はないとおっしゃっていました。

使用オイルはホンダマルチマチックフルードで5L交換します。
このフィットのCVT(マルチマチック)はトルクコンバーターを使用しているので、他の油種でも適合していますが、当社では念のため純正使用です。
プレミアムスペックであれば、交換可としてます。
※発進クラッチ使用車(初代フィットなど)は純正ホンダマルチマチックフルードのみ適合しています

それでは圧送式交換開始!


流れてくるオイルを回収しつつ、新油を補充していきます。


交換後、30分アイドリングさせた状態です。
ほぼ新油ですね!


新油と比較してもほぼ同じ。
ここまで綺麗になると気持ちいいですね!

 


あとはエアコンフィルターの交換やワイパーゴム交換などを実施させていただき、整備完了です。

 

コンピュータ診断、検査を実施して車検完了。

お客さまにとっては車検もオイル交換も1回の入庫で終わりではなく、その後の愛車の状態・カーライフに繋がっていきます。
当社も次に繋がる車検・メンテナンスを心がけているので、より良い愛車のコンディション維持・カーライフのために当社をご利用下さい!

   【カテゴリー】ATF交換, WAKO'S プロステージS, エコリフレッシュキット, 車検・点検
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