エクストレイル 車検

いつもご覧いただきありがとうございます。

日産 エクストレイル T32
H26 45,000km

車検整備でご入庫いただきました。

【点検】


エンジンはMR20DD。
直噴エンジンですね。


バッテリーの点検。
アーガスバッテリーアナライザーで「充電状態・寿命テスト・始動能力テスト・充電システムテスト」の4項目を診断します。


結果は良好。
やや劣化が進んできているので定期的な点検は必要です。

 


エンジンオイル量は80%ほど。
直噴エンジンによくみられる黒く汚れたエンジンオイル状態です。
直噴エンジンは燃料がエンジンオイルと混ざり、エンジンオイルの量が増える可能性があります。
量が減っていないからといって、オイル燃焼が起きていないわけではないので注意が必要です。
「注入量」+「燃料希釈量」-「オイル消費量」 という感じです!

一般的にエンジンオイルに燃料が混ざると粘度が低下するので、最終的には粘度測定しないと、「燃料によるオイル希釈分の増加」と「オイル燃焼によるオイル量の減少」がどの程度あるのかはわかりません。

直噴はオイルが減っていなくても、定期的なオイル交換と燃焼室洗浄を気をつけて実施しないといけませんね。

 


エアクリーナエレメントもかなり汚れてきています。
走行距離的にも交換時期となっています。

 


ブレーキフルードは・・・はっきりいって見えません。
何か理由があるのかわかりませんが、タンクが白く、点検は非常にしにくいです。

冷却水は60%ほど。
今後も定期点検していきます。

 


リフトアップして足回り・下回りの点検。


フロント足回りの点検。
ブレーキ・サスペンション各装置に異常はありません。
ブレーキパッドの残量は6.7mmでした。


タイヤは摩耗がすすんでおり、残量は3.0mm。
1万kmほどで交換が必要になりそうです。

 


リヤ足回りの点検。
ブレーキパッドの残量は5.2mmで、特に異常なし。
1~2万kmで交換時期に入ってきます。

 

下回りの点検。

 


足回りのブーツ類にひび割れが少し出始めています。
今すぐではないですが、経過観察が必要ですね。


タイミングチェーンカバーとシリンダヘッドの継ぎ目からオイル滲みがみられます。
どのメーカー、どの車種でもこの部分は個体差によって滲みが出ますね。


ステアリングラックブーツ内に軽度の滲みがみられますが、その他に大きな異常はありませんでした。

 

点検結果から見積を作成して、整備内容を決めていきます。

 

【整備】


まずは車検時推奨基本整備を実施。
ブレーキ装置の洗浄・グリスアップを行い、ブレーキフルードを交換します。

 


エンジンオイルの交換。


約3.2L抜けました。

プロステージS 0W-30+S-FV・S(3%分105ml+エコリフレッシュ分135ml)を入れました。

 


CVTフルードの交換。
いつも通りコンタミチェックから。


採取しているCVTフルードは綺麗にみえますね。


結果は良好です。

 


ATFチェンジャーを接続して


アイシンCFBにて8リットル交換します。


交換前のCVTフルードの状態はこんな感じです。

 

圧送式で交換します。


交換後のCVTフルードの状態はこんな感じに綺麗になりました。

交換後は30分アイドリングで簡易クリーニングを実施。
その後、CVTフルードの油温を下げて、油量調整を実施します。


規定の油温になったらオーバーフロープラグをあけて油量を調整します。


その後に劣化度を初期化。
劣化度は「67」
この数値が210,000以上になったら交換となってます。
かなりのシビアコンディションでもなかなか21万はいかないです。
その前にCVTの故障が発生するでしょうね。


さらに電動オイルポンプのエア抜きを実施してCVTF交換が完了です。

 


エアクリーナエレメントの交換。


今回、タイミングチェーンとシリンダヘッドの継ぎ目にワコーズの「クイックフィックス」を塗布して外部修理。
スプレーすると強固な皮膜で漏れを防いでくれます。
正常でも滲みが出やすい部分なので、補強するイメージですね。
今後の経過を点検していきましょう。

 


エコリフレッシュキットの冷却水性能復活剤「クーラントブースター」と燃料系洗浄剤「フューエルワン」を添加して、エンジンリフレッシュの施工。

エンジンリフレッシュはミスト状に噴射されるのでバランスよく洗浄できるという特長がありますが、洗浄剤が噴射部近くで液化してしまうため、噴射口を少なくして液化を減らしたり試行錯誤しています。
時間は余計にかかるのですが、より良いサービスを提供するための手間を惜しまないのが当社の方針です!

エンジン内部の「オイルが通る・潤滑する部分」を綺麗に保つという意識は多くのお客さまが持っており、
それがエンジンオイルの定期的な交換という行為で現れています。
ですが、「空気・燃料が通る部分/燃焼室」を綺麗に保つというイメージはなかなか難しいようです。
この部分を綺麗に保つためには人為的に洗浄しなければいけないため、当社ではエンジンリフレッシュやフューエルワンをおすすめしています。

愛車のエンジンを良い状態に保つ秘訣は「吸気系/燃焼室」を綺麗に保つことなんです!

 

この他にワイパーゴム交換、エアコンフィルター交換、発炎筒交換を実施して整備完了。

完成検査、コンピュータ診断などを行い、車検整備が完了となります!

 

ご入庫ありがとうございました。

 

 

 

 

   【カテゴリー】ATF交換, WAKO'S プロステージS, エコリフレッシュキット, エンジンリフレッシュ・RECS, 車検・点検
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