いつもご覧いただき、ありがとうございます。
梅雨が明けて連日の猛暑となってますね!
この時期に増えるのが・・・エアコンの修理!
今年は梅雨時期までそれほど暑い日がなかったですが、梅雨が明けて一気に暑くなり、エアコン修理も一気に増えました。
暑い日にエアコンが使えないと大変なので、あらかじめメンテナンス・予防をしておくことをおすすめします!
今回は、エアコン関連の整備をダイジェストでご紹介。
日産 ノート E11
エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチのショートでヒューズが飛んで、冷風が全く出ない状況になっていました。
夕方お預かりして、翌日の点検となったのですが、マグネットクラッチの単体抵抗値は許容範囲内。
ヒューズブレーカーでエアコンコンプレッサーを作動させて確認していると、マグネットクラッチの抵抗値が下がってきました。
約1.3Ωまで下がっていたので、NGと判断しました。
修理方法としては、『マグネットクラッチ単体交換』と『エアコンコンプレッサーASSY交換』があります。
通常であればマグネットクラッチ単体を交換すれば直るのですが、エアコンコンプレッサーのリビルト品の価格が安く、金額差と両者の交換におけるメリット・デメリットを比較していただき、修理方法をご検討いただいております。
今回はエアコンコンプレッサーASSY交換(リビルト品)となりました。
まずはエアコンガスを回収。
回収量は『110g』。
規定量は450gなので、かなり減っていました。
ですが、お客さまは今回のコンプレッサーが動かなくなるまで冷えが悪いという認識はありませんでした。
半分以上減っていても体感として感じない場合もあるので、メンテナンスが必要なんです。
Fバンパー・補機ベルトを外してエアコンコンプレッサーを交換。
新しいコンプレッサーにはオイルが規定量入っているので、コンプレッサーオイルの回収量+αを補充するように調整します。
そのまま交換してしまうと、コンプレッサーオイル量が過多になる可能性があります。
取付後、配管内を真空引きして、1時間ほど気密チェック。
問題がなかったため、エアコンガスを420g入れました。
最後にエアコンガス漏れ止め・蛍光剤「ドクターリーク」を添加。
(ドクターリークにエアコンガスが30g入っているので、合計450gとなります)
エアコンの圧力と冷房能力を点検して作業完了です。
同様の症状が同時期入庫は当社では珍しいです。
コンプレッサークラッチのヒューズ(10A)切れ。
ヒューズブレーカーでコンプレッサークラッチの作動を確認。
こちらもコンプレッサー(リビルト)へ交換。
オイル量も調整して取付しました。
PS134で配管内の真空引きやガスを規定量充填して、圧力・冷房能力点検を実施。
予防としてドクターリークも添加させていただいて完了となります。
3台目はステップワゴン RF3。
最初は冷風(ちょっと効きが悪い感じ)が出るが、途中で温風しか出なくなってしまうという症状。
点検時はコンプレッサーが作動していませんでした。
点検すると、エアコンコンプレッサークラッチの断線がありました。
こちらもコンプレッサーASSY(リビルト)にて交換。
ノート同様の作業を実施しました。
同時にパワステポンプからオイル漏れがあったため、こちらも交換です。
交換後、エア抜きをしっかり実施して、オイル汚れを洗浄して作業完了です。
エアコンコンプレッサー交換後、コンプレッサーは作動して冷風が出るようになったのですが、やや高圧側圧力が高い状態が気になりました。
気温が35℃越えだったので、明確に異常とは言えませんでしたが、2個装着されているラジエータファンの片方が作動していない状態を発見。
回路図や作動条件などを確認すると、エアコンコンプレッサー作動時は両方作動するようでしたので、そちらも点検したところ、
電源・アースともに正常で、ファンモーター単体で作動確認したところ不良でしたので、お客さまに確認してファンモーター交換となりました。
交換後、圧力・冷房性能点検を実施して作業完了です。
その他、エアコンリフレッシュ&ドクターリーク添加を2~3台実施しました。
漏れがなくても少しずつ減少するエアコンガス。
半分ほど減っていても冷え不良と感じない場合もあるので、定期的(4,5年ごと)にエアコンリフレッシュで規定量を維持したり、
ドクターリークで小さなガス漏れの段階で漏れ止めをすることで、エアコン部品を良い状態に維持できます!
エアコンガス不足(=コンプレッサオイル不足)はコンプレッサーを磨耗させてエアコンシステム全体がダメになってしまうことがあります。
不具合を感じない場合でも、ぜひエアコンリフレッシュをおすすめします!
【カテゴリー】エアコンリフレッシュ, 一般修理