ダイハツ ムーヴ LA100S
H24 50,000㎞
古河市より車検整備でご入庫いただきました。
当社にて新車でご購入、その後も車検・点検・その他の整備で入庫いただき、早11年経過しました。
法定点検もしっかり受けていただいたおかげで、ウォータポンプの水漏れやエンジンのピストン不良などもメーカーの新車保証で整備出来たので、費用を掛けずに安心して長く乗れるお車になってきました。
お客さまは「車のことはわからない」とおっしゃっていましたが、冷機時や加速時のノッキングのような音が気になるとお申し出いただいたことで、7年経過3万㎞くらいの時にピストン・ピストンリングの保証交換が出来ました。
保証期間延長制度に関しては色々と問題も多いですが、新車販売・車検・点検・メンテナンスをお任せいただいているお車は、お客さまに不利益のないようにサポートしております。
保証期間延長制度について→https://tsugaru-auto.co.jp/blog/guarantee/about/
では、点検から始めていきましょう!
エンジンはKFエンジンです。
オイル消費や冷間時の打音などの不具合が多くあり、H25年(2013年)以前の車両は対策がされていない状態となります。
LA型のムーヴやミライースは大丈夫と思われている方もいらっしゃいますが、対策前の車両もあるので注意が必要です。
バッテリーの点検。
アーガス バッテリーアナライザーで4項目診断を実施します。
結果は良好です。
冷却水、ブレーキフルード量の点検。
両方ともFULL付近です。
エアクリーナエレメントの点検。
汚れが中程度溜まってきており、次回車検時あたりでの交換が推奨となりそうです。
その他の部分も大きな異常はありませんでした。
ヘッドライトはくすみが出ているので、ヘッドライトリフレッシュ施工が必要そうです。
リフトアップして足回り・下回りの点検をしていきます。
フロント足回りの点検。
ブレーキパッドの残量は4.3mmと半分以上摩耗しています。
通常なら交換をおすすめする段階ですが、今回は年間3~4,000㎞と走行距離が少なく、法定点検もご入庫いただいているので、もう少し使用可能と判断しました。
リヤ足回りの点検。
ブレーキライニングの残量は3.2mm。
こちらは十分な残量が残っており、1年ごとにドラム内の清掃しているのでダストもほとんどなく、良い状態です。
タイヤは4年前に交換させていただいてますが、ひび割れが大きくなってきています。
使用状況を考え、あと1年程度で交換をおすすめしていきます。
下廻りの点検。
スタビライザーリンクブーツからグリスの滲みが少しみられますが、全体的に異常はありませんでした。
点検が完了したら、整備プランを考えて見積もりを作成します。
お客さまに確認して、整備内容が決定したら整備開始です!
車検時推奨基本整備を実施して、ブレーキフルードも交換します。
圧送式のフルードブリーダーでブレーキフルードを綺麗に入れ替え。
軽自動車の場合は0.8L交換しています。
エンジンオイル・オイルエレメントの交換。
廃油量は2.7L。
3,700㎞前のオイル交換で2.7L入れて、抜けた量も2.7Lとオイル消費はほぼ無いですね。
使用オイルは「ワコーズ プロステージS 0W-30」
新車の時からずっと入れていただいてます。
エンジンオイル性能向上剤「S-FV・S」を無料添加分の2%(60ml)+エコリフレッシュキット分の135mlも添加しております!
また、冷却系(クーラントブースター)・燃料系(フューエル1)も添加しました。
エアコンリフレッシュの施工。
充填されているガスを回収・再生し、エアコンシステム内は真空引きで乾燥、最後に規定量を重量管理で充填する作業です。
ガソリンスタンドやカー用品店でも、当たり前のように実施している作業ですが、実は色々をと気を使う部分があり、毎年のように実施しているとエアコンを壊してしまう…なんてこともあるので、注意して下さいね!
施工前の性能点検。
一定の条件にして、吹出口温度と圧力を測定します。
吹出口温度は13.6℃と問題はなさそうです。
圧力は高圧1.35MPa 低圧0.24MPa。
こちらも問題なさそうですね。
とはいえ、エアコンガス量は測定することが出来ませんので、エアコンリフレッシュでしっかりメンテナンスしていきましょう!
ここからガスを回収して、再生・真空引き、コンプレッサーオイル補充、ガス充填を実施。
ある程度自動でやってくれますが、回収したオイル量を見ながら手動でコンプレッサーオイルを補充しています。
今回はオイルの回収はほぼありませんでした。
ガス充填が終わったらドクターリークを添加します。
漏れ防止剤・蛍光剤・コンプレッサオイルが入っており、エアコン故障の定番「ガス漏れ」を半永久的に予防してくれます。
施工前充填予測量は235g(規定量は300g)なので、高圧がやや高くなりましたが、それほど変化はありませんでした。
30℃前後であればガス量が少し減っていても、十分冷やしてくれます。
(エアコンガスの気化熱で冷える部品=エバポレーターは凍結しない温度までしか低下しないように制御されていて、「冷たい風が出る=エバポレーターが温められている」状態です)
ですが、車内や外気温がもっと高い時などには冷えが鈍くなり、コンプレッサーの稼働時間が長くなるので、エアコンシステムや燃費などに影響してきます。
なので、エアコンリフレッシュは冷えが悪いと感じる前に実施するのがオススメです!
ヘッドライトリフレッシュの施工。
当社では車検ごとに施工していただけるように3,300円と安価で提供出来るクリーニング&コーティングを実施しております。
2年コーティングと謳っている商品を使用しているのですが、ヘッドライトがくすんでいたり、ガサガサしているお車は施工後1年・2年経過すると、コーティングの剥がれが早いようです。
ですので、くすみや曇りが顕著なお車には追加料金2,000円程度いただいて磨き作業を行っております。
綺麗になりました!
ですが、このコーティングも時間の経過とともに劣化して曇ってくるので、車検ごとにヘッドライトリフレッシュを施工する必要があります。
毎回施工するんじゃ意味ないと思われるかもしれませんが、ヘッドライト本体の劣化を可能な限り防ぎつつ、費用を抑える最適な方法だと考えております!
この他にエアコンフィルター交換、キー電池交換(当社は日本製のマクセル使用)、ワイパーゴム交換、純水洗車&ボディコーティング施工(バリアスコート)、フロントガラス3ヶ月撥水など実施し、完成検査を実施して車検完了です!
愛車に長く乗るためには、整備工場と2人3脚で歩んでいくことが大切だと考えております。
車両購入・メンテナンス・車検・修理・自動車保険などなど・・・全てをお任せいただけると、相乗効果が生まれ、より良いサービスが提供できるようになります。
当社もお客さまに「全て任せたい!」と思っていただけるよう精進していきますので、よろしくお願いします!
【カテゴリー】WAKO'S プロステージS, エアコンリフレッシュ, エコリフレッシュキット, 車検・点検